12の練習モデル、実在事例、空白案件のいずれかから始めます。

モデルを選ぶ
12の練習モデルまたは実在事例から、解きたい課題に近いものを選んでください。
この画面の進め方を見る
決めたいこと → 守る線 → 数字の根拠 → 判定 → 案の比較 → 参加者と対策 → 支払比率 → 追加観測
選んだ案と理由、参加者の配分、支払予定、次に調べる数字を保存します。
実在事例から選ぶ
近い事例を一つ選ぶ
課題の背景と、実際に使われた仕組みを確認できます。試せる事例には、近い練習モデルを用意しています。
アイルランド|Burren Programme
アイルランド西部Burrenの農地保全制度です。農家が決められた作業をしたかだけでなく、草地がどれだけ良い状態になったかを採点して支払います。農家が自分で選ぶ改善工事にも費用を出し、公式評価では328農家が2万3,000ha超を管理しました。
行政が作業を細かく指定しても、草地や生息地が本当に良くなるとは限りません。一方、成果だけに払うと、天候など農家が制御できないリスクまで背負わせます。
圃場の生息地状態を分かりやすく採点し、その成果への支払いと、農家が選ぶ改善工事への費用支援を組み合わせます。地域助言者も伴走します。
農家が選ぶ改善工事への支援と、生息地の状態に応じた毎年の支払いを、どう組み合わせるか学べます。
自分の案件へ置き換えるときの材料
- 主体:農家、地域助言者、農業省、評価者
- 指標:生息地スコア、指標種、農家所得、参加継続
- 比較:一律面積払い/生息地成果払い/成果払い+農家選択型改善
ここで開くのは、考え方が近い練習用モデルです。実在事例の参加者・指標・金額・結果は取り込みません。表示される数値は、すべて操作練習用です。
経済・金融の仕組みから選ぶ
12の練習モデルから選ぶ
取り組みたい仕組みに近いモデルを選んでください。
- 自然への波及規模
- 測定可能な成果
- 資金動員力
- 移植可能性
- 公正な配分
生物多様性成果債
投資家が保全活動の費用を先に出し、種・生息地・地域便益を第三者が確認した後に成果報酬を払うモデルです。前払だけ、成功時だけ、複数指標で払う案を比べ、現場が着手でき、支払者も納得できる契約を選びます。
このモデルで計算すること: 前払・成果払・留保の割合と、成果未達時の資金リスク
仕組みと注意点
- 仕組み
- 投資家が保全活動を先に資金化し、第三者が検証した生物多様性成果にだけ成果支払者が追加報酬を払う。
- 資金の流れ
- 投資家 → 保護区・地域雇用 → 独立MRV → 成果支払者 → 投資家/地域
- 向いている理由
- 自然成果を資金使途ではなくリターン条件へ直接つなぎ、慢性的な保全資金不足と実行リスクを同時に扱えるため。
- 止める条件
- 単一種の増加だけを生態系全体の純増とみなさず、生息地、地域権利、雇用、リーケージも同時に契約する。
森林レジリエンス便益契約
森林再生で水質悪化、火災、土砂、停電の損失を減らせる下流の水道・発電・保険などが共同で支払うモデルです。誰がどれだけ便益を得るか、着工資金を誰が立て替え、何を確認して返済するかを比べます。
このモデルで計算すること: 受益者別の負担額、先行投資、返済時期と回避損失
仕組みと注意点
- 仕組み
- 複数の下流受益者が将来の回避費用を契約支払いへ変換し、民間資金が森林再生の初期費用を立て替える。
- 資金の流れ
- 投資家 → 森林再生 → 水質・火災リスク便益 → 水道/州/保険受益者 → 投資家
- 向いている理由
- 自然便益の受益者が部門を越えて共同負担し、『予算はあるが着工資金がない』時間差を解消できるため。
- 止める条件
- 返済が実際の回避損失に連動するのか、施工完了に連動するのかを区別し、間伐の生態影響と先住民・地域権利を検証する。
流域窒素キャップ&トレード
湖や川が受け止められる窒素量を先に総量上限として決め、農場ごとの排出枠、売買、公的買戻し、移行支援を組み合わせるモデルです。水質の安全線を守りながら、削減費用と所得への影響をどう分けるか比べます。
このモデルで計算すること: 流域総量上限、農場別枠、取引価格、買戻し費用と水質
仕組みと注意点
- 仕組み
- 先に流域の窒素総量上限を固定し、農場別排出枠の売買と公的買戻しで削減費用を配分する。
- 資金の流れ
- 科学的上限 → 農場別排出枠 → 取引/公的買戻し → 低窒素型土地利用 → 湖の水質
- 向いている理由
- 拡散汚染を無料の外部性から希少な利用権へ変え、流域全体の境界と個別事業の投資判断を接続できるため。
- 止める条件
- 過去の高排出者を優遇する初期配分、薄い市場、モデル誤差、地下水の長い時間差、局所汚染の悪化を管理する。
開発・生物多様性ゲイン市場
開発で失う生息地をまず回避し、残る影響を現地改善や登録生息地で補い、少なくとも30年管理するモデルです。開発前後の生息地単位、場所のつながり、完成までの遅れを計算し、見かけだけの純増を除きます。
このモデルで計算すること: 開発前後の生息地単位、時間・場所の補正、30年管理費
仕組みと注意点
- 仕組み
- 開発許可に生物多様性純増を義務づけ、現地改善または地域の生息地バンクで長期的な自然成果を確保する。
- 資金の流れ
- 開発者 → 回避・現地改善/生息地単位購入 → 土地管理者 → 30年管理 → 地域生態ネットワーク
- 向いている理由
- 自然損失を開発原価へ内部化し、長期管理を伴う土地再生への継続需要を制度的に生み出せるため。
- 止める条件
- 代替不能な生息地を取引させず、回避の順序、追加性、時間遅延、空間的同等性、30年後の永続性を厳格に扱う。
自然資本パラメトリック保険
サンゴ礁が沿岸防災と観光を支える価値を保険にし、一定風速を超えたら実損査定を待たず復旧費を出すモデルです。保険料、風速トリガー、支払上限、再保険を変え、迅速な修復とベーシスリスクを比べます。
このモデルで計算すること: 保険料、発動風速、保険金、再保険、ベーシスリスクと支払余力
仕組みと注意点
- 仕組み
- ホテル・自治体など受益者が保険料と平時基金を負担し、規定風速を超えた直後に査定待ちなしで復旧費を出す。
- 資金の流れ
- 観光・沿岸受益者 → 信託/保険料 → 災害トリガー → 即時保険金 → 訓練済み再生チーム
- 向いている理由
- 自然を損害後の寄付対象でなく、防災機能を持つ保険対象資産として扱い、回復不能になる前の時間を買えるため。
- 止める条件
- 風速と実損がずれるベーシスリスク、慢性劣化の対象外、観光財源への依存、再固定後の長期生存率を別途管理する。
国家ブルーファイナンス・スタック
国の債務転換、保証、ブルーボンド、譲許融資を組み合わせ、保護区への助成と海洋事業への回転融資に分けるモデルです。調達額だけでなく、金利・為替・返済余力と、自然成果へ実際に届く資金を計算します。
このモデルで計算すること: 保証・債券・融資の比率、金利・為替ストレス、実支出額
仕組みと注意点
- 仕組み
- 国の債務と資本市場を信用補完し、保全助成と収益事業向け回転融資の二層へ資金を配分する。
- 資金の流れ
- 投資家+保証・譲許資金 → 国/トラスト → 保護区助成+ブルー事業融資 → 返済・再投資
- 向いている理由
- 海洋保全を単年度予算から切り離し、政策規模の保護と地域事業の資金循環を一つの資本構造で扱えるため。
- 止める条件
- 調達額を成果とみなさず、実支出率、案件形成、為替・債務リスク、保護区の実効管理、地域アクセスを追跡する。
農地生物多様性・成果支払い
作業を細かく指定せず、毎年の草地・生息地スコアに応じて農家へ支払うモデルです。天候や採点者の差をならし、最低参加支払いと改善工事の共同負担を加え、自然を良くする工夫が農家所得になる条件を比べます。
このモデルで計算すること: 生息地スコア、最低支払い、改善費の共同負担と農家所得
仕組みと注意点
- 仕組み
- 農地の生息地状態を毎年スコア化し、点数に応じた支払いと農家が選ぶ改善工事への共同負担を組み合わせる。
- 資金の流れ
- 公的・民間成果基金 → 生息地スコア/改善工事 → 農家 → 良好な草地・地域所得
- 向いている理由
- 行政が作業を細かく指定せず、自然をよくする地域知・観察・工夫を農家の新しい所得へ変えられるため。
- 止める条件
- 天候変動、採点者差、高得点者への偏り、指標のゲーミングを抑え、最低参加支払いと異議申立てを備える。
流域再生
上流の森林・農地を再生したとき、水質、渇水、地域所得が20年間でどう変わるかを比べるモデルです。何もしない案を含む複数の未来をP10・P50・P90で計算し、下流の受益者負担と上流への配分を検討します。
このモデルで計算すること: 20年の予測幅、安全下限、総費用、受益者負担とShapley配分
仕組みと注意点
- 仕組み
- 下流の水道・発電・企業・自治体が、浄水費・渇水損失・供給停止などの回避便益を別々に見積もって複数年拠出し、流域基金から上流の森林所有者・農家へ再生費と参加支援を前払いする。水質・流量・生息地の観測で配分を更新する。
- 資金の流れ
- 水道・発電・企業・自治体 → 流域基金 → 上流の森林・農地管理者 → 水質・流量・生息地の回復 → 下流便益
- 向いている理由
- 因果鎖が見えやすく、多受益者を一つの支払連合に束ねられ、流域単位で他地域へ移植しやすい。一方、森林便益契約と近いため順位8。
- 止める条件
- 回避費用をそのまま現金収入と扱わない。水利権・先住民/地域権利・渇水時の生活用水を先に保護し、上流住民のFPIC・追加性・対照流域・乾季の公平配分を契約条件にする。
企業供給網
森林リスクの高い生産者を契約から外すのでなく、買い手・金融・生産者が移行費を分け、自然圧力と供給停止を一緒に減らすモデルです。前払、購入保証、第一損失保証を変え、農家の資金繰りと調達安定を比べます。
このモデルで計算すること: 前払・購入保証・第一損失保証、農家の返済余力と供給安定
仕組みと注意点
- 仕組み
- ブランド企業の調達条件・位置情報デューデリジェンスと、金融機関の移行融資を連動させる。一次生産者を排除するのでなく、森林転換を止めるための技術・運転資金・所得移行費を買い手側と分担し、景観単位の検証成果に支払う。
- 資金の流れ
- ブランド・加工・金融 → 移行資金と長期調達契約 → 一次生産者・地域権利者 → 森林圧力低下と供給安定 → 買い手の規制・操業リスク低下
- 向いている理由
- 世界の調達資金へ届く波及規模は大きいが、トレーサビリティだけでは自然純増を証明できず、漏出と小規模生産者排除のリスクがあるため9位。
- 止める条件
- 地理情報の取得を成果と数えず、森林・水・所得を別指標で追う。土地権利、生活所得、FPIC、間接調達、別地域への漏出、コストの小規模農家転嫁を監査する。
都市自然・洪水暑熱
開発者の雨水貯留義務を、雨庭、透水舗装、樹冠など地域の自然インフラ投資へつなぐモデルです。雨水保持量、洪水・暑熱の軽減、維持費を計算し、脆弱地区への投資と緑地アクセスの公平性も比べます。
このモデルで計算すること: 雨水保持量、洪水・暑熱便益、クレジット価格、維持費と公平性
仕組みと注意点
- 仕組み
- 開発時の雨水貯留義務を設定し、敷地外の雨庭・透水舗装・緑化へ第三者検証済みクレジットを発行。規制対象開発者が購入し、行政の固定価格買取オプションを価格下限にして、自然インフラの先行投資を可能にする。
- 資金の流れ
- 開発者の貯留義務 → 雨水クレジット購入 → 土地所有者・地域事業者の緑地整備 → 流出削減・樹冠・水質・地域便益
- 向いている理由
- 保持量を測りやすく民間開発資金を分散型自然インフラへ移せる。ただし水量クレジットが自動的に生物多様性純増とはならないため10位。
- 止める条件
- 水文的同等性、維持管理期間、優先流域、浸水弱者地区への投資、公平な地価影響を条件化。雨水量だけでなく在来植生・生息地接続・暑熱・アクセスも別指標で検証する。
沿岸・ブルーカーボン
藻場、干潟、マングローブの再生を、炭素だけでなく漁業、高潮防災、観光、地域所得の便益で支えるモデルです。成果が出るまでの時間、海面上昇による反転、二重計上を入れ、必要資金と支払者を比べます。
このモデルで計算すること: 炭素・漁業・防災便益、成果ラグ、反転リスク、資金不足額
仕組みと注意点
- 仕組み
- 藻場・干潟・マングローブ再生による炭素収入を基礎に、漁業便益・高潮損失低減・観光・地域所得を別台帳の共同拠出へ束ねる。炭素だけで採算が合わない再生を複数受益者で支える。
- 資金の流れ
- 炭素購入者+漁業・観光・沿岸防災受益者 → 沿岸再生基金 → 地域管理者・漁業者 → 生息地・炭素・稚魚・防災便益
- 向いている理由
- 共便益が大きく長期資金化できるが、炭素単価への依存、海面上昇による非永続性、二重計上が強い制約のため11位。
- 止める条件
- 炭素除去と生物多様性純増を同一視しない。追加性、海面上昇・侵食、漏出、永続性、漁業権、地域便益配分を個別検証し、同じ便益を複数クレジットへ重複販売しない。
農業・送粉
一つの農場だけでなく、隣接農家が花の回廊と農薬削減を景観全体で続けるモデルです。在来送粉者、農薬負荷、収量、農家所得を別々に予測し、天候の振れを含め、共同基金の費用と便益配分を比べます。
このモデルで計算すること: 送粉者・農薬・収量・所得の予測幅、共同費用と農家別配分
仕組みと注意点
- 仕組み
- 隣接農家・食品買い手・自治体・金融が共同基金をつくり、花資源回廊と農薬削減を圃場単位でなく景観単位で契約。生息地の連続性・在来送粉者・収量安定を観測し、複数年参加へ支払う。
- 資金の流れ
- 食品買い手・公的資金・金融 → 景観共同基金 → 農家・土地管理者 → 花資源回廊とIPM → 送粉者・収量・農家所得
- 向いている理由
- 生態的には圃場境界を超える設計が必須で公正性も高いが、気象変動と管理蜂の影響を分離しにくく資金市場が断片的なため12位。
- 止める条件
- 在来送粉者と管理蜂を分け、農薬負荷・生息地連結性・収量を別々に測定。悪天候の基準線、非参加農地、零細農家の参加費用、営農所得、農薬代替の副作用を検証する。
空白から設計
独自の指標、主体、介入を一から登録します。